電話回線の提供サービスは電話だけじゃない!?便利な役割を解説!

「最近固定電話を使わなくなった」という人は多いのではないでしょうか?家にいても外出先でもスマホなどの携帯電話を使うというユーザーは少なくないですよね。

NTT東西によると、2017年度末の時点で固定電話の契約数は1987万契約と2000万契約を割り込んでしまいました。ピーク時には6322万契約もありましたが、モバイル端末の台頭で固定電話人気は下がってしまっています。

しかしまだまだ固定電話や電話回線は家庭や会社で大事な役割を果たしていて、実はその提供サービスの中には意外と知られていないものもあるんです。この記事では従来のアナログ電話回線とデジタル電話回線(ISDN)にはどんな便利な機能があるかご紹介したいと思います。

1.電話回線の提供サービス1:基本の電話機能

電話回線の最も基本的な機能はやはり通話機能です。この機能は150年近く前から人々の生活を支えてきました。まず登場したのはアナログ回線です。アナログ回線では銅線を各家庭に行きわたらせて通信を行います。シンプルな仕組みのおかげでどこでも簡単に設置することができるという大きなメリットがあります。

残念ながらアナログ回線は2025年にはサービスが完全に終了することになっています。NTTによると、アナログ電話回線に使われる交換機という装置が2025年ころには維持限界を迎えるため、2024年から徐々にIP電話に回線を切り替えることになっています。IPとはインターネットを使う通話システムのことです。

切り替えるといっても今ある電話機が使えなくなるわけではなく回線の仕組みが変わるだけです。しかしこの切り替えによって現在の地域別の通話料金が全国一律になって、3分間8.5円しかかからなくなるので家計にとってはうれしい変化です。

ISDNではアナログ回線の2倍のデータが使える

最近あまり聞かなくなってきましたが、ISDNというデジタル電話回線も電話の機能を果たします。アナログ回線と違ってデジタル信号を途中で使うISDNはセキュリティ面がしっかりした通話をすることができます。また1つの回線を「1部は電話、1部はFAX」というように2回線分使用できるので便利です。アナログ回線を2回線契約しなくてもすむのでコスパが良いです。

残念ながらISDN回線もアナログ回線と同じで2025年までに完全に終了する予定になっています。

2.電話回線の提供サービス2:インターネットにも使われている!

電話回線は実はインターネットにも使われています。電話は電話回線を使っていて、インターネットはインターネット回線を使っているとおもっている人もいるかもしれませんね。でも実はアナログやISDNの電話回線を使っているんです。最近のインターネットは光ファイバーや無線を使ったものがメジャーですが、従来の電話回線を使ったダイヤルアップ接続やADSLも存在します。

ダイヤルアップ接続の仕組み

ダイヤルアップ接続は基本的にインターネットに使うデータを音声にして送信しています。声を音にして伝えるのが電話で、データを音にして伝えるのがダイヤルアップ接続です。そして送られたデータは先方で再びデータに復元されています。要は送受信しているものが人の声かデータかで違うだけで、仕組みそのものは電話と同じです。

ADSLの仕組み

ADSLは光ファイバーを使った光回線が普及する前は広く使われていましたが、これもアナログ回線を使っています。実は電話を使う時の音声データはアナログ回線全体を使って送られているわけではありません。実は使われていない部分があって、そこをADSLが間借りすることでインターネットをしています。

イメージとしてはレストランで相席するようなものです。椅子が4つあるテーブルを2人の客だけで使うことってありますよね。でもそのテーブル席のキャパシティーは4人なので、別の客があと2人座ろうと思えば座れます。ADSLは余っている電話回線の一部に「相席」しているようなものです。

ダイヤルアップ接続と違ってADSLは電話で使用されている部分を侵害しないため、インターネットをしながら電話を使うこともできます。通信速度もダイヤルアップ接続が56kbpsほどなのに対し、ADSLは50Mbpsという理論値の速さが出ます。

3 .電話回線の提供サービス3:電話回線とガスの意外な関係

電話回線は実はガス検知器と連動して使うこともできます。例えば「ガステックサービス株式会社」という会社の「ガステック24」というサービスでは、ガス漏れや消し忘れ、地震などが起きた場合にガスを自動で遮断したうえで、電話怪腕を使って自動的に「お客様ガス安全センター」というところに情報を発信します。そしてすぐに契約者に電話したり緊急出動してくれます。

サービスを使っても電話への影響はないため、ガスを頻繁に使う家庭ではとても便利な機能です。「まさか電話回線がガス会社とつながるとは思ってもみなかった」という人も多いのではないでしょうか?

4.まとめ

電話回線の主な提供サービスは通話機能です。でも通話以外にもインターネットやガス検知通報のために使われることもあります。いまやアナログ回線やISDN回線、またそれらの回線を使ったダイヤルアップ接続やADSLなどは少しずつ廃れてきていますが、まだまだ使われている場面はたくさんあります。

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